Excelでの区間打ち切データによる比例ハザード・モデル

このチュートリアルは、XLSTATソフトウェアを用いてExcel内で区間打ち切りデータによる比例ハザード・モデルをセットアップして解釈する方法を示します。

区間打ち切りによる比例ハザード・モデル

この比例ハザード・モデルは、患者の生存時間での予測変数の影響度を判断するのに便利な手法です。これは、左側、右側、区間打ち切りのいずれかの打ち切りデータ、または非打ち切り、および説明変数の生存時間データに適用します。 このモデルは、Lianming Wang, Christopher S. McMahan, Michael G. Hudgens and Zaina P. Qureshi (2016)によって開発された手法に基づきます。

区間打ち切りによる比例ハザード・モデルを実行するデータセット

データと結果のExcelシートは、下のボタンをクリックしてダウンロードできます: データをダウンロード 我々は、AIDSの治療中の患者でのジドブジン（抗ウイルス・HIV逆転写酵素阻害剤）に対する抵抗力に関するJane C. Lindsey and Louise M. Ryan (Statistics Canada, Volume 17, No. 17). 2, 1998, 219-238) の論文からのデータにより比例ハザード・モデルの応用を説明します。

これらのデータは、the AIDS Clinical Trials Group（エイズ臨床試験グループ）での4つの試験に参加しているある研究施設の患者から編纂されています。薬剤耐性試験は高価なので、比較的小さなデータしか利用できません。少なくとも1つの試験での31人の患者のうち、13人は右側打ち切り（彼らの最後の測定はジドブジンに対して抵抗を示していない）で、13人は左側打ち切り（たった1回の測定のみで抵抗力あり）、そして 5 人が区間打ち切り（1回の測定が過敏性を示し、次は抵抗を示す）です。

共変量によって与えられる情報は: - 疾患のステージ (early = 0, late = 1). - ジドブジンの投与 (low = 0, high = 1). - ベースラインのCD4リンパ球カウント (100-399 cells / mm3 and> 400 cells / mm3).

我々の目的は、患者の生存時間での説明変数の数の影響度を判断することです。

区間打ち切りによる比例ハザード・モデルのセットアップ

XLSTATを開いて、 XLSTAT / 高度な機能 / 生存時間分析 / 区間打ち切りによる比例ハザード・モデルコマンドを選んでください。 左終点 (Left)、右終点 (Right)、打ち切り (Censored)、および量的変数 (Stage and Dose) を下図のように選んでください。 ダイアログ・ボックスの他のタブで、その他のオプションを選択できます:

• スプラインのノード数を最適化するか否か、
• モデルの交互作用を追加、
• 収束基準を設定、
• 欠損値の除去または推定（日付と検定データは完全でなければならない）。

OKをクリックすると計算が始まります。そして、新しいExcelシートに結果が表示されます。

区間打ち切りによる比例ハザード・モデルの結果の解釈

量的変数の記述統計、および打ち切りデータが次の表に表示されます: ここで、我々は13 個の左側打ち切データ、5個の区間打ち切りデータ、そして 13個の右側打ち切りデータを見つけます。 次の表は、モデルの品質指標を要約します。これらの統計量は、モデルの適合度を判断して、他のモデルと比較するのに役立ちます。 最適化オプションのノードを選択することにより、我々は最良のAIC (すなわち、最も低いAIC)のモデルを得ようとします。

続く表は、適合したモデルに関する詳細を提供します。これらの結果は、さまざまな変数の効果を理解することに役立ちます。 両変数が患者の生存時間に有意な影響度を持つことがわかります。 最後に、説明変数を考慮して累積生存時間関数が表示されます。 結論として、その患者が疾患の進んだステージにいることを示す正値を持つstage変数は、ジドブジンへの抵抗での高いリスクを持つことを示唆できます。投与の効果があまり有意でありませんが、高い投与グループにいる患者はzidovudineのより高い抵抗のリスクを持つとも言うことができます。