XLSTATのスプレッドシート関数を用いて2標本の比較検定を素早く実行
XLSTATは、そのユーザー・フレンドリーなインタフェースで有名です。しかしながら、いくつかの理由で、XLSTATの完全なレポートはなしに、もっと早く結果を得たい場合もあるでしょう。これは、XLSTATスプレッドシート関数を用いて可能になります。 これらの関数は、ヘルプ(マニュアル)には文書化されておりませんが、Excel内でXLSTATを起動すると、 下記のように して、XLSTAT 関数の一覧にアクセスできます:
- Excel 2003: 挿入 / 関数、そしてカテゴリ・リスト内で XLSTAT を選ぶ。
- Excel 2007 以降: 数式タブをクリックして、ずっと左端の関数の挿入を選び、 そしてカテゴリ・リスト内で XLSTAT を選ぶ。
すると、使用したい関数を選択できます。ここでは、対応のある2つの標本を比較するために、Studentのt検定とWilcoxon 符号検定をXLSTATスプレッドシート関数で使用する方法を示します。
まず、関数を挿入して、その結果を得たい場所のセルを選択してください。そして、XLSTAT_TTest 関数を選択(またはタイプ入力)して、それからOKをクックして、データのある2つの範囲を選択してください。標本ラベルを選択すると、エラーが生成されるので、選択しないでください。最初の2つのフィールドだけが記入されるはずです。他のは、オプションです。
データに対応があるので,対応するオプションはTRUEにします.最後のオプション(ダイアログ内でスクロール・ダウンして,PValOutがあります)は,デフォルトでtrue,そして結果がp値になるようにします.このオプションを falseにすると,Studentの t 統計量の値が得られます.OKをクリックすると,結果が表示されます.p値は 0.36 で,0.05の有意水準で標本が同一の平均を持つという帰無仮説を棄却できないことを意味します.
XLSTAT_TTest 関数の引数は:
V1: 1番目の標本の範囲
V2: 2番目の標本の範囲
Tail: 両側検定では0,下方片側検定では-1,上方片側検定では1
HypDiff: 2つの標本間の差を仮説化
Paired: 2つの標本に対応がある場合はTRUE
EqualVar: 2つの分散が等しいと仮定される場合はTRUE
pvalOut: p値を表示したい場合はTRUE (デフォルト),t統計量を表示したい場合は FALSE.
Studentの t 検定は, 標本が得られている変数が正規分布に従うと仮定することが必要です.もし,これがもっともらしくない場合は,データの分布を仮定しなくてもよいノンパラメトリック検定である符号検定またはWilcoxonの符号検定を実行することができます.我々は,下記で,上記と同じデータで,後者を使用します.
XLSTAT_WilcoxonTest 関数の引数は:
V1: 1番目の標本の範囲
V2: 2番目の標本の範囲
Tail: 両側検定では0,下方片側検定では-1,上方片側検定では 1
Correction: 近似による補正を適用する場合はTRUE (デフォルトは TRUE)
ExactTest: 厳密は検定を実行したい場合はTRUE (デフォルトは TRUE)
pvalOut: p値を表示したい場合はTRUE (デフォルト) ,V統計量を表示したい場合は FALSE .
Wilcoxon の符号順位検定により,我々は0.43 のp値を得て,標本がそれらのロケーションに関して同一であるという帰無仮説を棄却できないという同じ結論を導きます.
データに対応がない場合,データが正規分布に従うなら,上記と同様,you can use the same XLSTAT_TTest 関数を使用でき,ノンパラメトリック検定を使用したい場合は,Mann-Whitney 検定を使用できます.
XLSTAT_MannWhitneyTest 関数の引数は:
V1: 1番目の標本の範囲
V2: 2番目の標本の範囲
Tail: 両側検定では0,下方片側検定では-1,上方片側検定では 1
Correction: 近似による補正を適用する場合はTRUE (デフォルトは TRUE)
ExactTest 厳密な検定を実行したい場合はTRUE (デフォルトは TRUE)
pvalOut: p値を表示したい場合はTRUE (デフォルト) ,U統計量を表示したい場合はFALSE .
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