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Excelでの生命表分析チュートリアル

このチュートリアルは、XLSTAT統計解析ソフトウェアを用いてExcel内で、生命表 をセットアップして解釈する方法を説明します。

生命表を生成するためのデータセット

データは [Lee E.T. (1992). Statistical Methods for Survival Data Analysis, Second Edition, John Wiley & Sons, New York] で得られたもので、(1927年1月から1941年12月の)15年間のangina pectoris(狭心症)の患者数の推移を表しています。

Survival time(生存時間)は、診断時点からの年数で測定されています。総数は、イベント(観察区間内で死亡した患者の数)と打ち切り(追跡を失った患者の数)に対応します。

このチュートリアルの目的

我々の目的は、生命表を表示すること、中央値余命(または中央値生存時間)の分析、及び生存分布関数のノン・パラメトリッ ク推定をプロットすることです。

生命表分析のセットアップ

XLSTATを開いて、XLSTAT生存時間分析​生命表解析 コマンドを選択するか、生存時間分析 ツールバー(下図)の対応するボタンをクリックしてください。

ボタンをクリックすると、生命表解析 ダイアログ・ボックスが現れます。Excelシート上でデータを選択してください。時間データは区間最終時間に対応します。

データは総数に対応するので、重みつきデータ オプションをチェックして、それから イベント・インジケータ フィールド内でDiedの データを、また、打ち切り・インジケータフィールド内でCensored のデータを選択してください。

以下のチャートがリクエストされました。

OKをクリックすると計算が始まります。そして結果が表示されます。

生命表解析の結果の解釈

1番目の表はデータの要約を表示します。次の表は、生命表に対応します。それは、中央値生存時間などの複数の重要指標を含む生命表解析の結果からなります。

3番目の表は、中央値生存時間とその標準偏差を分離します。これらの値から我々は狭心症に関する中央値余命時間は5.3年であると結論づけることが できます。言い換えると、100人の患者のうち50人が、病気にかかってから5.3年後に死亡するということです。

最後に、生存分布関数(SDFまたは生存関数)とその対数(SDF)曲線を含む生存曲線を可視化することができます。後者から我々はその関数が指数モデルに近いことがわかります

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